ダイビングで試験前に確認したい知識 part2

Good Diving Life ダイビング

前回の続きです。今回はダイビング器材です。

スノーケルとフィン

スノーケルを使えばシリンダーの空気を無駄に使わずに済む。フィンにはストラップタイプとフルフットタイプ(ブーツ履いたまま使える)がある。マスクはマスクを洗い、曇り止めを2滴落とし、内側の表面全体に指で広げ、素早く一度だけすすぐ。

スクーバキット

スクーバキットは生命維持の中核。

  1. BCD(浮力調整具):スクーバキットを一つにまとめ浮力を調整する。
  2. レギュレーター:息を吸うと周囲の水圧と同じ圧力で空気を供給し、吐いた空気を水中に出す。
  3. シリンダー:レギュレーターが供給する高圧の空気を入れる容器。
  4. ウエイト・システム:鉛のウエイトを入れてダイバーの身体と器材のプラス浮力を相殺する。

エアパックみたいなのがBCD、つまみがある脇あたりの器材がシリンダー、計測器が多いものがレギュレーター。以下ではスクーバキットの構成をそれぞれ解説します。

1. BCD

BCDのコンポーネントは5つ。BCDのメンテナンスは外側だけでなく袋の中も真水ですすぐ

  1. 空気を入れて膨らませる袋:空気を出し入れして浮力をコントロールする。
  2. シリンダー・バンドとハーネス/ジャケット:この空気袋はシリンダーを背中につけるための調整可能なハーネットとセット。
  3. パワー・インフレーター・メカニズム:大口径のホースの先端にあり、吸気のボタンを押してシリンダーから送られてくる空気を使って袋を膨らませる。廃棄ボタンで袋から空気を抜いたり口で膨らませられる。
  4. 加圧防止弁/クイック・エキゾースト・バルブ:空気の入れすぎによる袋の破裂を防ぐため、BCDには入れすぎた空気を自動的に排出する弁がある。
  5. ウエイト・システム:ウエイトを調整する。パワー・インフレーターの近くにホイッスルを取り付ける。

2. レギュレーター

レギュレーターはシリンダー内の高圧の空気を調整するもの。

  1. ファーストステージ:レギュレーターの中心部となるもの。各コンポーネントに空気を供給する。
  2. セカンドステージ:ファーストステージから中間圧力を周囲の水圧と同じレベルまで下げ、ダイバーが息を吸ったときだけ空気を供給する。自分が呼吸するのに使うメインのセカンドステージは、右肩の上から前に持ってきて口にくわえるのでホースは固定しない。
  3. 予備の空気源:緊急時にバディと1本のシリンダーの空気を共有するときに使う予備のセカンドステージ。タイプに関わらず、予備の空気源セカンドステージは腰とあごを結んだ三角形の中に固定する。ブラブラさせない。
  4. 中圧ホース:BCDのインフレーターに空気を供給するホース。
  5. 残圧計/ダイブコンピュータ:シリンダー内に残っている空気の量を示すもので、空気の供給を管理できる。Barかpsiで表示される。

セカンドステージは口にくわえる形状のパーツ、黄色い口にくわえる形状のパーツが予備の空気源。メーターが残圧計。レギュレーターを選ぶときに最も重要な注意点は呼吸しやすいかどうか。レギュレーターは1~2年に1回、専門ショップでオーバーホールを受ける必要がある。

3. シリンダー

スクーバ・シリンダーは高圧の空気を入れる容器。円筒形のシリンダーバルブで構成される。バルブはシリンダーからの空気の流れをコントロールする。バルブにはバーストディスクが付いている。バーストディスクは、シリンダーに間違って空気を充填しすぎた場合に、破れて空気を放出することで、シリンダー自体が爆発するのを防止する安全装置。ヨークとDIN。DIN システムは、レギュレーターを直接ねじ込める穴がある。ヨークシステムはクランプシステムでレギュレーターファーストステージをシリンダーに取り付ける。シリンダーのマークはⅰ製造番号。ⅱ常用圧力/充填できる最大圧力。どんな場合でも常用圧力が低いシリンダーより空気が多く入るわけではない。ⅲ耐圧検査日/定期的な耐圧検査で使用される圧力を確認する。エンリッチド・エアは通常より酸素を多く含み水中に長く潜れる。ナイトロックスの帯が巻かれたシリンダーはエンリッチド・エア・ダイバーの認定が必要。

シリンダーは重いのでⅰ倒れやすいのでBCDを上にして横に寝かせる。ⅱ車などで運搬するときはしっかりと固定する。ⅲボートの上ではシリンダーをしっかり固定する。⑤メンテナンスの必要条件は以下6つ。ⅰ定期的(2-5年)に耐圧検査を受ける。ⅱ年に一度視認検査を受け、腐食や損傷を内部点検する。ⅲバルブはゆっくり開け閉めする。ⅳシリンダーは湿気が入らないよう完全ににしない。空気は残しておく。ⅴ倒れない場所に立てて保管する。ⅵシリンダーは高温の場所に置かない。⑥シリンダーに入れる空気はPADIダイブセンターやリゾートなど、信頼できるスクーバ・エアステーションで充填。

4. ウェイト・システム

ウエイト・システムの機能は、緊急時BCDに空気が入ってなくても水面に浮いていられる浮力を得る為に、ウエイトをすぐに捨てる機能(クイックリリース)。ウエイトの一部を捨てれば水面に浮ける。ウエイトの配分をトリムといい、水平に泳ぐ姿勢で、両足は水底と並行か若干上がったポジションが理想的なトリム。ダイビングに適切なウエイト調整ができている確認方法は、BCDに空気を入れずに普通の肺の大きさで呼吸を止めると、目の高さで浮く状態

今回はここまでです。次は水の性質と潜降・浮上の順序です。

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