ダイビングで試験前に確認したい知識 part4

Good Diving Life ダイビング

前回の続きです。今回は保護スーツや計器類です。

保護スーツ

保護スーツはⅰウェットスーツⅱドライスーツⅲスキンスーツの3種類。ウェットスーツは閉じ込められた水で、ドライスーツは閉じ込められた空気で保温する。ウェットスーツはフィット性が重要で、ドライスーツは専用のトレーニングが必要。ウェットスーツとドライスーツは非常に効果的な断熱性がありますので、暖かい日には、特にダイビングの前にオーバーヒートが問題になる。そこで、保護スーツは最後に身に着け動かない。

計器類

ダイビングの3種類の計器類。

残圧計:シリンダーに空気がどれだけ残っているか表示する計器。

ダイブ・コンピュータ:潜水時間や深度、体内に溶け込んだ窒素の量を許容限度内にとどめておく情報を表示する。

コンパス:Exit pointへ戻る方向を見つけるためのナビゲーション。

深度計とダイバーズ・ウォッチ。ダイブ・コンピュータ前はレクリエーショナル・ダイブプラナー(RDP)のようなダイブテーブルで体内に溶け込んだ窒素量を計算し潜水時間を計画するのにこの2つが必須だった。

水のコンディション

ダイビングのコンディションはⅰ水温。ⅱ透視度。ⅲ水の動き。ⅳ水底の構成。ⅴ水中生物。ⅵ太陽光。深くなるほど水温は下がる。水は水温ごとに層を形成し、この境目をサーモクラインという。透視度は、水中で横方向にどのくらい遠くまで見えるかの距離として測定。細かな物質でできた粒子は長時間水中に浮遊するため透視度に影響する。目標物をたどるかダイブ・コンピューターで深度と潜降/浮上速度を確認する。透明度が良いとバディの姿がよく見え離れがち。ダイバーに影響する2種類の水の動きはⅰ波ⅱ流れ。穏やかな流れでダイビングを開始し、ゆっくりと泳ぎ流れの中へ入る。ダイビングの前半は流れに向かってゆっくりと泳げば、帰りは流れに乗ってエキジット・ポイントへ楽に戻れる。流された場合は流れを横切るように泳いで流れから抜け出す。疲れ切ってボートに辿り着けない場合は、落ち着いてBCDに空気を入れ、ホイッスルやシグナルチューブでボートに合図する。

水底に触れない理由は以下3点。

ⅰ硬い水底であっても接触することで透視度が悪くなることがある。

ⅱ水底に接触することは危険な場合がある。生き物に刺されたり岩で傷ついたり。

ⅲ水底に生息する水中生物の多くが非常にデリケートである。淡水は海水より密度が低いので、浮力が小さくなる。明らかなサーモラインは淡水のほうが多い。

控えめなダイビング

自分のトレーニングや経験や快適性の範囲を超えてはならない。理由はⅰダイビング活動の中には、すぐにはそれとわからないリスクを伴う種類のものがあり、リスクに対処しきれない。ⅱ限度を超えると、安全性が脅かされる。問題発生時にスキルや器材がなく対処できない。ⅲ間接的な形でリスクが高まる。不安から注意散漫になる。通常すべきことは丁寧に「ノー」と言うこと。自分の限度や快適な範囲内にある、もっと控え目なダイビングや他の調整を提案することもできる。

水中生物との関わり

水中生物とは一般的には受動的な関わりをすべき。ケガのほとんどはダイバーの不注意。大抵の動物は防衛的な行動。ダイビング環境の危険な生物の場所や害の内容を調べる。死んだ生き物やちぎれた部分には触らない。ケルプなど植物はダイバーに絡まる危険がある。

エントリー手順

エントリー手順は以下の通り。ⅰ装備をすべて装着しプレダイブ・セーフティ・チェック。ⅱマスクやスノーケル、グローブはエントリー直前。ⅲdeepwater entryやラダーを使用。ⅳ水中を歩き腰から胸ほどの深さの場所でフィンを履く。ⅴ水面ではマスクをつけスノーケルまたはレギュレーターで呼吸する。浮上時はBCDに空気を入れる。

サーフ、リップカレント

砕ける波をサーフといい、波が砕ける場所をサーフゾーンという。サーフが大きく荒々しい場合はダイビングをしない。波はそれ自体の高さより少しだけ深いところで砕ける。波が1m/3ftの高さで砕けていれば、波は1m/3ftの深さで砕ける。うねり(サージ)と引き波は、岸に打ち寄せる波によって発生する。うねりがなくなる深さまで潜る。波は通常、やや斜めの角度で岸にアプローチする。これにより岸を平行に流れるロングショアカレントを引き起こす。岸に沿って横方向に流される危険。リップカレント(離巌流)は波が長い障害物(リーフや砂洲)を乗り越えて岸に押し寄せる状況で発生。巻き込まれると沖に運ばれる。事故はパニックが原因で万一つかまった場合は流れに逆らわず、BCDに空気を入れて浮力を確保して、落ち着いて岸と並行に泳いでリップカレントの場所から抜け出す。その後岸に泳いで戻る。アップウェリングは陸地から沖に向かって吹く風が海面の水をさらっていくのに伴って、深い海底から冷たい水が上がってくること。原因は風。冷たく澄んでいる。潮の干満はⅰ流れ、ⅱ深度、ⅲ透明度に影響を与える。一般に、ダイビングに最も適しているのは満潮時。波に対しては身体を横向きにする。早めにサーフゾーンを抜ける。

今回はここまでです。次回は水中トラブルやエア切れの対処法について解説します。

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