ノーコードで作れるのであればそれに越したことはない。コード記述は勿論、webデザインやDataBaseがある程度用意されているため、走りだしには非常に便利である。ただし、現状のノーコードアプリでは幾つかの弱点がある。一番大きな弱点は、そのノーコードで作れない類のアプリケーション作成には適さないことだ。結局ノーコードは金型工場の金型みたいなもので、テンプレートの金型を用意してくれるが、テンプレートの金型から外れたものは作成できない。故、2023年現在、ノーコードアプリで何が出来るか?をまとめてみる。
ノーコードの区分
大まかに7種類に区分される。
- 業務管理アプリ
ZapierやGlide。GAM参入もこの分野が中心。日時報告や状況報告など日々の数値集計管理や報告など(Platio)。業務データの統合・管理(Forguncy)。従業員情報や顧客情報をアプリで管理する(Glide)。ワークフロー自動化(Zapier)。様々なクラウド型アプリを接続できる(Anyflow)。日付やチェックボックス(Kintone)。ドキュメント作成やタスク管理(Notion)。エクセルをデータベースに活用する(Power Apps)。 - ホームページ作成
wordpressやwebflow。この分野も参入多い。テンプレートを選んで文章・画像を作成して公開すればHPが作成できる。メニューバー、フッター、ヘッダー、お問い合わせフォームなどがテンプレート。CMS機能が優れておりブログやメディア機能などが実装できる(webflow)。wordpress、ペライチ(2,000円/月)、STUDIO、webflow(3,000円/月)、Potion、Wix - webアプリ全般
Bubble。事実上のマーケットリーダー。 - フロント・バック・データベースを考えなくても作れる。Google mapやFacebookと連携できる(Bubble)。Bubble開発例。Bubble開発例2。インドのオンラインフード配達サービスswiggyのアプリはBubbleを活用して開発されている。Bubble(15,000円/月)。
- ECサイト構築
Shopify。事実上のマーケットリーダー。決済機能やストアフロント画面の実装などが行える。AR/VRモデル組み込む(Scapic)。shopify、Base、Stores、Scapic - モバイルアプリ
AdaloやYappli。世界ではAdalo一強。国内ではYappliもある。iPhoneやAndroid向けのネイティブアプリをノーコードで開発できる。Adalo開発例。Adalo(5000円/月)、Thunkable(2000円/月)、yappli。 - データベース構築
Airtable。事実上のマーケットリーダー。クラウド型のデータベース構築ツール。 - その他
voiceflowなど。音声を使ったサービス(Alexa、Google Assistant、Siri)を制御する(voiceflow)。SMS配信やCRM(顧客管理)などでマーケティングを補助する(salesforce/b→dash)。 voiceflow、Salesforce marketing cloud、b→dash(30万/月)。
〇2023年現在、ノーコードの成功例を見るとBubbleによる開発例が多く出る。
ノーコード市場調達額ランキング
1位:shopify、2位:airtable、3位;webflow、4位:babble、5位:yappli、6位;voiceflow、7位:adalo、8位:Zapier、9位:Glide
大手企業の参入
①Google:Appsheet、② Amazon:Amazon Honeycode、③ Microsoft:Power Apps
コメント